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お雛様は母から受け継ぎますか?リフォームの値段は?雨の日に飾る?

投稿日:2019年1月16日 更新日:

3月3日は、お雛様を飾り女の子の健やかな成長を願いお祝いする桃の節句です。

お雛様を代々受け継いでいたり、女の子が生まれる度に用意していたりと、それぞれの家庭での考え方は様々です。

嫁いだ先との考え方の違いから、お雛様がトラブルの原因になってはいけません。

元々のお雛様の役割を知ると扱い方が分かるのではないでしょうか。

  

お雛様は母から娘に受け継いでも良い?

お雛様は飾りものでしょうか、それともお守りでしょうか。

意見が分かれるところですが、雛人形の起源は厄を祓うための身代わりとした紙で作られた「人形(ひとがた)」です。
平安時代に中国から伝わった「上巳(じょうし・じょうみ)節」という、春を喜び無病息災を願う厄祓いの行事で人形を水に流していました。

宮中や貴族の子女が遊んだ紙の人形(雛)が上巳節と結びついて、男女一対の雛人形に厄を引き受けてもらい子供の健やかな成長を願うようになったのです。
 

時代は移り、江戸時代になると人形を作る技術が向上し、地主や商家の間で 豪華な雛人形を競い合うようになります。
その頃から雛人形な流すものではなく、飾るものとして定着していったようです。

お雛様はお守りから飾りものになっているのですね。
とは言っても、単なる飾りものとしてしまうのは少し違うように思えます。
 

子供の健やかな成長を願う意味はずっと変わらないものでしょうし、できれば一生災いにはあって欲しくないとの親心が込められています。
お守りの意味と飾りものとしての意味の両方があるのです。
 

地域によっては、お雛様はお嫁に行ったら、また、二十歳になったら役目を終えるとも言われていますが、一生の災厄から守って欲しいとの願いであれば、いつまでという期限はないように思います。
また、お嫁に行っても肩身の狭い思いをしなくても良いようにと、豪華な雛人形を嫁入り道具としたのではないでしょうか。
 

母から娘に受け継ぐのも、親の思いを渡すことになるだろうし、新しいお雛様を買うのも新しいパワーで守ってほしいとの願いもあると思います。
どちらにするかは、両家が話し合って納得ができるようにするのが大切なことではないでしょうか。
ただ、地域のしきたりもあります。嫁ぎ先の意見は大事にされた方が良いのではないかと思います。
 

因みに、娘の嫁ぎ先には簡単に行けなかった時代に、初節句のお祝いとして雛人形を持って行ったというのが、雛人形は嫁の実家が用意するものとなっていったようです。
なかなか顔を見ることができない娘や孫に、会いに行く口実だったんですね。
今はいつ会いに行っても、全然構わないんですけどね。むしろお嫁さんのお母様にお任せする事が多くなっているようですよね。
 

私が住んでいる地域は、嫁の親が用意するものとなっています。お節句の様子を息子の嫁がラインで送ってくれましたが、立派な段飾りがセッティングされていましたよ。
私の方からは、ささやかなお祝い金を送りました。

雛人形のリフォームの値段は?

母から受け継いだ大事なお雛様でも、飾る場所が無いと困ってしまいます。
段飾りなら、3段や親王飾りなどコンパクトに作り変えてはいかがでしょうか。
 

ただ、作り変えるといっても、予想以上に費用がかかってしまうかもしれません。
お雛様の状態が良く、そのまま使えるとしても、ケース代が必要になったりします。

人形の修理となると簡単ではないようです。一体だけで済むはずもなく、顔の塗り替えや衣装の作り直しが必要になると新しく購入するのと同じくらいになってしまうかもしれません。
リフォームを考える時は、数店で見積もりを取ってから決められることをおすすめします。

思い入れのあるお雛様には、金に糸目はつけたくないですが、そうもいかないのが実情です。
段飾りは実家に飾ってもらい、自宅用にコンパクトなお雛様を用意するのも一つの方法かと思います。
 

また、思い出のある振袖や訪問着などを雛人形に作り変えるという方法もあります。
振袖はお嫁に行くともう着ませんよね。訪問着などは着る機会がないまま柄が合わなくなってしまうなんて良くあります。捨てるのは勿体ないし、かといってしまい込んだままだとタンスの肥やしになるばかりです。
子供の雛人形として作り変えてみても、素敵ではないでしょうか。
 

お雛様って最低でも5万円くらいですよね。一番多く買われているは20万円位からではないでしょうか。リフォームも新品も同じくらいです。せっかくのお祝い事ですから、わだかまりが残らないようにしたいものですね。

雛人形は雨の日に出すの?

雛人形は雨の日に飾り、晴れの日に仕舞うと良いといわれます。

雨の日に飾ると良いとはなんとも釈然としませんが、やはりこれも雛人形の起源からきています。

雛人形の原型、「人形」は水に流しましたね。
水で清めるという意味があるからなんです。水は生きていく上で欠かせないものです。田畑を耕し実りを得るためにとても重要なものです。小さくても水を祀っている神社は数多くあるのはそのためです。
 

二十四節気の「雨水」は2月19日頃から約15日の期間のことで、その初日を雨水といいます。
この時期は、冬に積もった雪が溶けて蒸発し雲となって雨を降らせる、「春の雨」が降る頃です。
桃の節句もこの期間に含まれているので、雨水の日に雛人形を飾ると良縁に恵まれるといわれたようです。
 

この日に飾れなくても慌てないで、節分後の立春または大安の日に飾りましょう。
3月2日に飾ることは、一夜飾りといわれる飾り方です。
これはしてはいけないとされています。通夜や葬儀は1日だけ飾ります。それを連想させるので良くないとされているのです。

遅くても2月の末頃から飾るようにしましょう。

まとめ

お雛様はお守りと装飾品の2通りの意味を持ちます。どちらに重きを置くかは、大人が子供にとって一番いい方を選んであげて下さい。

くれぐれも大人の都合だけで決めないようにして下さいね。お雛様は子供の成長を願う気持ちが込められていないと意味のないものになってしまいますから。

最後までお付き合いくださいまして、ありがとうございました。

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