年賀状のあいさつ文は、印刷でも手書きでもだいたい同じ様なものになってしまいます。
どなたにも失礼の無いようにするためですが、差し出す相手にはそれぞれ違った想いがあります。
用意された文章よりは、たとえ少しばかり拙い文章でも自身で考えたものなら相手を想う心は十分に伝わります。ただ、新年のお祝いには相応しくない言葉があります。
書き方のマナーと英文で書く場合の例文をご紹介します。
年賀状には一言添え書きを!
年賀状の文面はだいたいこんな感じです。
旧年中はたいへんお世話になりました
本年もよろしくお願い申し上げます
皆様のご健康を
心よりお祈りいたします
平成○○年元旦
お祝いの言葉、旧年中のお礼・感謝、今年のお付き合いのお願い、相手の健康を願う言葉、日付けと年賀状としての条件を満たしています。
これだけでも失礼は無いのですが、受け取った方には型通りの文面だけでは”面倒くさかったのかな?”と思われかねません。
せっかくお付き合いをと思って出しているのですから、もらって嬉しい年賀状にしたいですね。
そこで、自分の言葉で一言添え書きすると相手に気持ちが伝わり、これからもお付き合いしていこうと思って頂けます。
たとえ義理で出す相手でも、一言添えてみましょう。
また新たなお付き合いが始まるかもしれません。
そして、添え書きをする時に気を付けなければならないマナーがあります。
お祝いの内容に相応しくない言葉を使ってしまうと、かえって心配をさせてしまうことにもなりかねないのです。
また、なるべく短い文章にしましょう。
1行でもいいですが、長くても3行くらいまでが良さそうです。
年賀状をデザインする時にスペースを開けておくと、全体のバランスが崩れなく見やすいものになります。
印刷を選ぶ時も、添え書きをすることを考えてデザインを決めるとイメージを保つことができます。
ボールペンでも構わないので、一言添えてみて下さい。
結婚後初めての義両親への年賀状の方や、相手の方が御病気などの場合でも自分の言葉が書かれていると、とても嬉しく元気が出ることと思います。
添え書きのマナーとは?
添え書きに書くと良い内容は、近況報告・共通の話題・今年の目標などポジティブなものにしましょう。
そして、使うことを差し控えたい言葉は、一般的に縁起の悪い言葉です。
「枯れる」「衰える」「破れる」「失う」「倒れる」「滅びる」などのメガティブな言葉です。
近況報告だからと言って、”離婚しました”とか”受験を失敗しました” ”ついに夢破れてしまいました”など相手の方が大丈夫かしらと思ってしまうようなことは書いてはいけません。
”新しい道を見つけました”とか”チャレンジする事が増えました”のように前向きな言い方に変えましょう。
そうすることで、元気なんだなということが分かります。
たとえ不運なことがあっても、年賀状に書くことはしてはいけません。別の機会に伝えましょう。
結婚されている方は、ほとんどの方が義理のご両親に送っていると思います。
あまり丁寧にかくのもよそよそしいし、かといってくだけだ文章でも失礼です。
ましてや、初めての年賀状はとても緊張されるのではないでしょうか。
でも、どこからか出来あがった文章を引っ張り出して丸写しはいけません。
たとえ拙い文章でも、一生懸命考えて書いたことが伝わればそれで十分嬉しいものです。
それがちょっとくだけていても、です。
うちの嫁さんの添え書きは”今年も遊びに行きます。よろしくね。今年も元気に頑張りましょう。”です。
まるで友達にあてた言葉ですよね。それでも嬉しいものです。あまり硬く考えないことです。家族ですから。
また、差し出す相手が御病気などであまり元気がないような方の場合は、そのままの気持ちを添えましょう。
「その後お具合はいかがでしょうか
新しい年を迎えて 快方に向かわれますようにお祈り申し上げます」
といった、希望の言葉にしましょう。
QRコードにメッセージを入れる方法もあります。
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英文ではどうなる?
友人にはちょっとオシャレに英文で書きたい!という方もいらっしゃいますね。
Best wishes for your wonderful year.(あなたの素晴らしい年のご多幸を祈りつつ)
Have a great new year!(良いお年を)
I hope the new year finds you in excellent spirit!(新しい年があなたにとって特別なものとなります
ように)
Best wishes for a successful and rewarding year.(成功に満ち、報われた年になりますように)
参考にしていただけますでしょうか。
まとめ
年賀状は決った文章だけでは味気ないものですが、自分らしい一言を書き加えるだけで心がこもったものになります。
一年の始まりのお祝い状ですから、使う言葉に気を付けて心を伝えて下さい。
字の上手い、下手は関係ありません。丁寧に書かれているかが大事です。
最後までお付き合いくださりありがとうございました。