暦も残り少なくなってくると、年賀状の準備をしなければなりません。そこで疑問に思うのは、年賀状って
なぜ毎年出すの?ということですよね。
年賀状のやり取りは毎年するけれど、会うことも無ければ連絡を取ることも無いという相手が必ずいます。
いっその事止めてしまおうか...と思う前に、年賀状の意味を考えてみましょう。
年賀状の歴史と目的、出す相手と年賀状として出せる期間をご紹介します。
年賀状を出す意味って何?
年賀状の目的・意味は、年賀の挨拶と日頃の感謝、近況報告です。
平安時代には貴族の間で年賀の挨拶状が交わされていましたが、郵便はがきが使われるようになったのは明治時代になってからです。
それまでは「回礼」といって、元日に近隣のお宅を回り、旧年中のお付き合いを感謝し新年の挨拶をしていました。
元日に何軒も回らなければいけなかったので、玄関先の挨拶だったのですが、交流範囲が広がると回礼を行うことが困難になってきたのです。
明治6年に葉書が発行されると、回り切れない遠くのお宅には失礼ながらも書面で伝えるようになりました。それが、年賀状です。
年賀状の発行枚数は2003年44億5936万枚がピークで、2019年用(平成31年)当初発行枚数は24億21万2千枚(前年比92.8%) です。
やはり字を書くことが減ってきていることが一因になっているのかもしれないですね。
最近はメールやSNSなどを使いますが、もらって嬉しいのはやっぱり年賀はがきではないでしょうか。
手書きの年賀状が一番嬉しいですが、文全部が印刷だとしても一筆添えられていたら心が伝わり、受け取っ
た人もほっこりするのではないでしょうか。
私の友人で、毎年年賀状と暑中見舞いは全て手書きという人がいます。
30~40枚程だそうですが、30年程になりますが毎年必ず送ってくれます。
私はセンスがないので、印刷に一筆ですが、必ず添えるようにしています。
あて名と差出人名も丁寧に書くようにしています。あまり得意ではないですが。
そして一年に一度だけのお付き合いというのも、大切にしたいものです。
会いたいと思いながらも、なかなか会えない友人はいませんか?
年賀状に書く一言は毎年「今年は会おうね」という方。
でもそれで良いのではないでしょうか。
その友人はあなたに会いたいと思っているのは確かですし、元気でいることも確かと考えられないでしょうか。
住所は変わっていませんか?確認する機会です。変わっていたら住所録を変更しておきましょう。
家族は増えていませんか?お祝の言葉を送ってあげましょう。
またそこからのお付き合いが始まるかもしれませんね。
年賀状は誰に出す?
年賀状は出す相手を選びません。出したい人に出せばいいのです。挨拶状なのですから。
ただ、親戚のおばさんが嫌いだから出さないというのはどうでしょうか。
両親を始め、両親の兄弟、姉妹が親戚です。
つまり、あなたとも血のつながりがあるのです。
好き嫌いでのお付き合いは気を付けましょう。
友人の場合はどうでしょう。
小さい頃から友達としている人にはもちろん出すでしょう。
ところが、あまり気が合わないけれど付き合っていた友人には出さなくてもいい?
こちらから出しても音沙汰がないのであれば自然消滅でもいいと思いますが、お返しの年賀状がくるので
あれば出した方がいいですよ。
私にももちろんそんな友人がいます。
何年も年賀状だけの付き合いでしたが、なぜか今では年に数回の飲み友達になっています。
「縁」というのは不思議なものなので、ちょっと面倒と思っても大切にしましょうね。
その他、恩師や会社の上司など目上の方にも、感謝の気持ちを伝えましょう。
可愛い教え子や部下からの年賀状は嬉しいものです。
私は、従業員が少ない会社で働いていたので、退職した後も上司には毎年年賀状を送っていました。
「ビール1本だけにしたよ」とか「孫がまた増えたよ」とか一言添えて頂けて私も嬉しかったものです。
特に会いには行かないけれど、様子を知りたい相手っていますよね。
一年に一度だけのお付き合いも良いものではないでしょうか。お勧めします。
年賀状を出す期間は決ってる?
元日に相手に届くようにするには、12月に差し出さなければいけません。
2019年用の年賀はがきは2018年12月15日から12月25日までに出すと良いです。
パソコンなどで自分で作る人が多くなったせいか、25日付近が差出のピークになるようです。
早めに準備して出しましょう。
出しそびれてしまったら、相手に1月7日の松の内に届くように出すと良いです。
県外の相手に出す場合は余裕をもって出して下さいね。
元日に届かないからといっても、「遅れてすみません」などは書かなくても良いです。
松の内はお正月なので、新年のあいさつで十分です。
それも過ぎてしまったら、2月5日頃の「立春」までに届くように「寒中見舞い」として出す事をおすすめします。
帰省や仕事で松の内を過ぎてしまう事はよくあることです。
お返しの年賀状をとしても、1月8日以降に「あけましておめでとう」は、もらってもなんとなくしっ
くりこないですよね。
出しそびれてしまった年賀状への寒中見舞いには、寒中見舞いの言葉と相手の健康を喜ぶ言葉、年賀状の
お礼とお詫び、こちらの近況そして締めのあいさつを書くと良いです。
文例としては
ご丁寧な年賀状を頂きありがとうございました
ご挨拶が遅れ大変失礼いたしました
皆さまにおかれましてはお変わりなくお過ごしとのこと
心よりお喜び申し上げます
おかげさまで私どもも元気に暮らしております
本年も変わらぬお付き合いをお願い申し上げますとともに
皆さまのご健勝とご多幸を心よりお祈り申し上げます
平成○○年1月
参考にして頂ければ幸いです。
まとめ
メールの年賀状でも心がこもっていれば形にこだわる必要はないと思いますが、やはり形に残っていると
後に見直した時に相手の人柄と思い出が蘇るものです。
いつも顔を見ている相手ばかりでなく、一年に一度のお付き合いの相手も御縁があった方です。
大切にしていきたいものですね。
最後までお付き合いくださり有難うございました。