子供の成長を祝って氏神様にお参りする七五三は、孫を持つおじいちゃんおばあちゃんにとっても楽しみな行事です。
晴れ着を着て千歳飴を持つ姿は無条件に可愛いものです。
本来は子供の親が全て準備し、祖父母や親類に祝ってもらうものですが、いつの頃からか両家が晴れ着を揃えることが多くなってきました。
七五三の意味とレンタルや購入の相場、お祝い金の渡し方をご紹介します。
七五三の着物は祖父母が買うもの?
本来の七五三は親が子供の成長を祝って氏神様にお参りする節句の行事です。
そのための晴れ着は親が用意するものなのですが、5月の節句や入学などと同じ様に両家が買い揃えるのが習慣化しているようです。
祖父母はお祝いする立場なので、どちらが何を買うものではありません。
地域の風習から両家で買い揃えることが当たり前の場合は別として、祖父母は着物を分担して揃えるのではなく、「お祝いの品」として贈ると良いでしょう。
江戸時代に民間に広まった七五三の行事は
5歳 男児の「袴着(はかまぎ)」 袴をつける
7歳 女児の「紐落(ひもおとし)」 着物の紐をとり帯でしめるようにする
という意味があります。
これは全て子供の親が成長に合わせて行なう儀式のようなものです。
祖父母はお祝いする側で良いのです。
お祝いとして着物を購入するのもいいですが、レンタル費用を出してあげるのもお祝いの仕方の1つです。
レンタルと購入の相場を次章でご紹介します。
レンタルと購入の相場は?
子供はすぐに大きくなります。着物を着る機会と言えば、七五三・親戚などの結婚式・成人式など何年かに1度です。
柄やサイズがすぐに合わなくなり、また買い換える必要があります。
特に七五三の着物は一回限りになる可能性が大きいですね。
あまり着物を着る機会がない現代では、その時の気分や柄を自由に選べるレンタル着物が七五三用に用意されています。
【レンタルの相場】
7歳女児 2~3万円台
購入するより安いですし、その時に似合う着物を選べます。
準備もほとんどいらない上に、その後の管理もしなくて済みます。
着物の管理は気を使いますよね。
時々虫干ししないと、シミや虫食いなどでせっかくの晴れ着をダメにしてしまうことがあります。
タンスに仕舞いっぱなしや、衣装ケースでは湿気が気になりますよね。
ただ予約の日をずらす事ができないので、予定変更が出来ないのがデメリットでしょうか。
【購入の相場】
一度きりになる可能性が大きいので、あまりこだわらず安く買われた方がよさそうです。
インターネットや呉服店の目玉商品を狙ってみるのもいいですよ。
呉服店では夏ごろから売り出し始め、10月初旬くらいがピークになっています。
七五三は11月15日ですが、写真を前撮りしたい場合でも1ヶ月くらい前に準備するのがいいでしょう。
あまり早くに準備してしまうと、背が伸びてしまって寸足らずになってしまいかねません。
子供の成長は早いですからね。
着物ではなくお祝い金にする場合はどうでしょうか。
相場と贈り方を次章でご紹介します。
祖父母からの御祝金はいくらが相場?
【祖父母からの御祝金の相場】
紅白の蝶結びの熨斗袋に入れます。
【熨斗袋の表面】
上に
5歳(男の子のみ) 御袴着御祝
7歳(女の子) 御帯解御祝
とし、下に祖父母の氏名を連名で書きます。
「御祝」や「祝七五三」でもかまいません。
金額はこれからの長い付き合いで無理が出ないように、ご自分が用意できる額をいれましょう。
ここで見栄を張ってしまうと後々苦しくなります。
御祝儀は慶び事なのでお札の枚数が奇数になるようにします。
金額が1万円なら1万円札1枚、2万円なら1万円札1枚と5千円札2枚で3枚のお札にします。
くれぐれも、金額が4万円や9万円、枚数が4枚や9枚など縁起が悪い数字にならないように気を付けて下さい。
【渡す時期】
に渡しましょう。
11月15日を過ぎてしまってからは失礼にあたります。
早いのは構わないので、11月15日までに間に合いそうでない時は早めに渡すとよいです。
遠方の場合も11月15日を過ぎてしまわないように、早めに送っておくようにしましょう。
まとめ
可愛い孫には何でもしてあげたいのが、おじいちゃんおばあちゃんですが、事あるごとに買ってあげるのは必要ないように思います。
あくまでも、お祝いする立場で良いと思うことです。
子供が大きくなっていくと、祖父母の財布の紐はどんどん緩くなっていきます。
今から無理はしないで、できる範囲でお祝いしてあげましょう。
最後までお付き合いくださりありがとうございました。