結婚式には友人を招待しますが、子供の出席をお断りしなければならない時があります。基本のマナーでは、子供は連れて行かないものとされています。
しかしながら、小さいお子さんがいる友人に、子供は預けて来てねとなかなか言えないものです。友人の子供のために結婚式が散々だった、とならないようにするのはどうすればいいでしょうか。
友人とのお付き合いがいつまでも続くように、断らなければいけない場合はどんな時か、角が立たない断り方のヒントをご紹介します。
結婚式に子供は招待する?
子供が結婚式に出席することはできるのでしょうか。
結婚式は神様や参列者の前で、二人が結婚を誓う儀式です。両家の両親、兄弟姉妹、祖父母などが参列して執り行います。
披露宴は結婚式の後に夫婦となった二人を御披露目する宴。親戚や会社の上司・同僚、友人などを招待し御馳走を振舞います。招待客はお祝いとして祝儀を渡します。
招待客は、親族→会社の上司、日頃お世話になっている方→同僚→友人の順で決めます。人数は全国平均で60人程。地域によっては100人~200人以上という所もありますが、だいたいこれくらいです。
両家の割合が同じになるようにするのですが、親族が少ないと友人を増やすなどをして、バランスをとります。
披露宴は夫婦となった二人を、両家の親族やお付き合いしていく方々やお世話になった方々に感謝の気持ちを伝えるのが目的。
豪華な食事を振舞うのも、今までのお礼とこれから宜しくお願いしますとの意味があるのです。
いわば大人の宴なので、親族の子供以外は招待しないのが一般的なマナーです。
しかし地域によっては、家族ぐるみの招待が風習となっている所もありますので一概に親族以外の子供はNGとはならないようです。
子供に来てほしくない時は?
子供がいる友人を結婚式に招待する時は、友人のみか子供と一緒かを明確にしなければなりません。
曖昧にしてしまうと、他の参列者に迷惑をかけることにもなりかねないからです。
出席の打診の際に決めておきましょう。
地域によっては、子連れが当たり前の所もあります。
自分が子供が嫌いだから来て欲しくないという思いで断っても、相手の友人が子連れで出席していたら「子供はNG」じゃなかったの?と不信感を持つことになります。
お断りをするときは、相手の友人も本人のみにしてもらわなければなりません。
そもそも子供が騒ぐ理由はその場に飽きる、もしくは場の雰囲気で興奮することが考えられます。
最初は初めて見る非日常的な場に戸惑い、おとなしくしているでしょう。でも宴が進行するにつれ、飽きてしまうかもしれません。
来賓のあいさつ、祝電の読みあげなど前半は大人でもワクワクはしないでしょう。皆神妙な顔で聞いています。静かにしていなければいけないなどは、子供にとって我慢でしかないのです。
3歳くらいまでは、目線が大人のお腹くらいでしょうか。見上げなければ顔は見えません。目に入るものは、テーブルと同じくらいの子供です。
わかりますでしょうか、テーブルの足がいっぱいあって布が垂れ下がっています。子供には格好の遊び場に思えるのです。そこに子供は、ワクワクするのでしょう。かくれんぼや鬼ごっこが始まるのは当然の事とは思いませんか?
結婚式は子供にとっては、我慢する時間だと理解しましょう。子供は騒ぐことを前提に、招待するしないを決めることをおすすめします。
子連れでの招待を断るには?
正式な招待は、招待状を出すことです。
打診の段階ではっきりしなくても、本人のみの出席を望むのであれば子供の名前は書かないことです。
両家の考えで断らなければいけない場合は、そのまま伝えましょう。どうしても連れていきたい、出席したいという友人は当日の出席は本人のみにしてもらい、後日子供を含めてのパーティーを開くなど、機会を作るからと納得してもらうと良いでしょう。
それでも受け入れてもらえない場合は、出席を見合わせてもらうことも必要です。
子供の数が多くて保育園並になりそう!そんな時もお断りしなくてはなりませんね。
親族の子供であれば代わる代わる面倒をみることが出来ますが、友人は親が面倒をみることになってしまいます。楽しんでもらいたい友人が子供を連れだしたり追いかけたりして落ち着いて席に着いていられない事態になってしまいます。事前に相談してみると案外すんなり受け入れてくれるかもしれません。招待状を出す前に決めておきましょう。
OKした後に断りたい場合は、早めにお詫びとお断りをしなくてはなりません。
招待される側が準備をしてしまってからでは、気まずくなってしまうからです。両家の都合を合わせなくてはいけない結婚式では良くあることです。子連れはOKとしておきながら、招待状には子供の名前がなかったとか当日席が無かったなどのトラブルは絶対に避けなければなりません。たとえ子供でも招待客には変わりないので、十分に気を付けましょう。
強引に子供を連れてきてしまったら、その時はどうしようもありません諦めましょう。会場のスタッフに事情を説明し、対応してもらうしかありません。
その後のお付き合いは距離を置くことになるかもしれませんが、結婚式は子供も楽しんでもらうように配慮をして下さいね。大人の対応が大事です。
まとめ
結婚式に招待したい友人は仲のいい人がほとんど。
女性が一生の内で一番美しいときが花嫁姿の時といわれます。結婚式を計画した段階では沢山招待したいと思うのが普通です。
御披露目するだけではなく、これからのお付き合いの仕方を考える機会でもあります。
「断る」ということはなかなか上手にできないものですが、大切な友人といつまでもお付き合いできるように、角が立たず相手が納得するようにお断りしましょう。
結婚式のDVDをいつまでも幸せな気持ちで見られるように、気遣いは忘れないようにしたいものですね。
最後までお付き合いくださり有難うございました。