母の日に届いたカーネーションの鉢植え。嬉しいですね。
子供の心がこもったお花をいつまでも美しいままで眺めていたいと思いますよね。
お花に触れる度に子供との思い出が蘇ります。お花がが苦手な方もカーネーションは
特別ではないでしょうか。できれば翌年も美しい花を咲かせたいものです。
育て方と花が終わった後の管理の仕方をご紹介します。
カーネーションの鉢植え、寿命って?
鉢植えの寿命は、植物の状態にもよりますが、元気に花が咲いた鉢植えは手入れ次第で
翌年も花を咲かせる事ができるようです。何年で終わりますってことでは無いんですね。
カーネーションは
・ナデシコの仲間で多年草(毎年花を咲かせます)
・南ヨーロッパや西アジアが原産
・現在の品種は多くの近縁種を掛け合わせて作られた交配種
・開花期は4月~7月、9月~10月
・江戸時代にオランダから入ってきたと言われている
・切り花用はスプレータイプで一茎に数輪の花を咲かせる品種
・鉢植えはポットカーネーションで草丈があまり高くならない品種
・花壇向きはガーデンカーネーションで性質が丈夫な品種
なかなか複雑なお花のようです。
栽培難度も「ややむずかしい」となっていますので、手入れ次第で今年限りか翌年も
咲くか決ってしまいそうです。
でも、そんなに過保護にしなくてもよくて、夏の暑さや冬の寒さに気を付け、土が
乾いたらたっぷり水をあげるなど、ポイントを押さえて管理すると毎年花を咲かせます。
鉢植えなら一回り大きな鉢へ植え替えをし、花壇などに地植えをする方がいいですよ。
カーネーションの鉢植えはどう育てる?
カーネーションは高温多湿や長雨にはとても弱く、日本の気候では蒸れや病気に注意
しなければなりません。
室内では
・虫がついていないか、カビが生えていないかチェック。
・風通しが良く日が当たる所に置きましょうね。(明るい窓辺など)
外に置く場合は
・軒下などに置いて雨に当たらないようにしましょうね。
・直射日光が長い時間当たったり西日が当たる場所は避けましょう。(半日陰)
雨が当たると蕾が開かずにしぼんでしまいます。
花が咲いている間の水やりは
・水分を多く必要とするので、鉢底から流れ出す位にあげましょう。
・鉢皿に溜まった水は捨てる事を忘れないで下さい。蒸れ防止ですね。
この時、花や葉に水がかからないように根元にかけてあげて下さい。
病気の原因になりますからね。
肥料は
・春と秋には、固形の置き肥なら月に一度、液肥なら月に3回位を目安に。
やや多めに施してもいいでしょう。
病気は
・灰カビ病、ウイルス病、立ち枯病などです。
・花がらや枯れ葉、傷んだ茎は消毒したハサミで切り取りましょうね。
・病気がついた株は焼却処分するなど他の株に移らない様に注意しましょう。
害虫は
・アブラムシなどですが、見つけたらオルトランなど専用の薬剤で早めに駆除しましょう。
他に、届いてすぐにする事は
・綺麗にラッピングされている事と思いますが、すぐに外して下さい。
・蕾は押してみて柔らかく中身がないものや、あまりに小さいものなども
消毒したハサミで切り取りましょう。
カーネーションの鉢植えが枯れたら?
大切にお手入れして長く楽しんでもお花は枯れてしまいます。
翌年もまた咲いてくれるようにしっかりお休みしてもらいましょう。
一斉には枯れてしまわないので、咲き終わった花から順番に
・咲き終わった花がらはこまめに切り取りましょう。
・脇にある蕾は傷めないように注意してくださいね。
そして一通り花が咲き終わったら
・脇芽やこれから芽吹く節を確認し、これらを残すように切り戻しましょう。
・消毒したハサミで茎をカットします。
・込んでいる茎は根元から抜いて間引きしましょう。
・秋頃涼しくなったら植え替えしましょう。
この植え替えがポイントです。一シーズンお花を咲かせたエネルギーは鉢の中の「根」
です。驚くほど伸びて、鉢中にびっしり廻っています。
土も固くなっているので、新しい土と取り替えてあげて下さい。
植え替えに必要なものは
・一回り大きな鉢
・赤玉土小粒と腐葉土を7:3で混ぜ合わせた基本となる土
・苦土石灰(少量)
・山砂又は鹿沼土(基本の土に対し一割程度)
これらを混ぜ合わせ、植え替え用の土にします。
植え付けは
・鉢から取り出し、土を軽くほぐしましょう。
・新しい土に植え込みますが、隙間が出来ないように土をすき込んで下さいね。
・たっぷり水をあげますが、毎日あげなくてもよいです。
・株がお休みしているので、水や肥料はそれほど必要ないです。
・土が乾いてから2~3日後にあげても大丈夫です。乾燥気味にして下さいね。
まとめ
日本人になじみが深いナデシコの仲間ですが、原種が南ヨーロッパで高温多湿に弱い
カーネーションは日本の気候ではまるで子供の世話をするように手を掛けてあげなければ
ならないお花のようです。親子を表す「母の日」の花にぴったりですね。
せっかく子供から贈られたカーネーションをすぐに枯らしてしまったら、なんだか後ろめた
い気持ちになりますね。一シーズンだけでも思い切り咲かせてあげたいものです。
出来れば翌年も。どうぞ大切にお世話してあげて下さいね。
最後までお付き合い下さりありがとうございました。