結婚式の御祝儀は袱紗に包んで持って行くのが礼儀ですが、会場では緊張してなかなか
うまく開けない事がよくありますね。
開き方にも作法があります。招待客の所作は新郎新婦の印象にも影響します。受付で渡す
時にもたもたすることがない様に事前に練習しておきましょう。
一般的な作法を御紹介します。
結婚式での袱紗を使う時の作法は?
袱紗から出す時は、包んだ時と逆の手順になりますが、手順を御紹介しますね。
台付き袱紗、小風呂敷
2.右手で左側から開き袱紗の下で折り返し、端がひらひらしない様に左手でおさえます。
3.下側を開き、同じ様に折り返して左手に挟みます。
4.開いた下側から祝儀袋を取り出し、袱紗の上に置く。
5.祝儀袋の下で袱紗を元通りにたたむ。
6.袱紗ごと時計回りに回して、相手が名前を読めるように差し出す。
(袱紗を受付台に置いて祝儀袋だけを渡しても良い。)
元々は祝儀の場合は袱紗は開かずに渡し、頂く側で開き、中に懐紙など(関西ではおため)
を入れて返したものです。
最近では受付の方でも、そのまま戴いてもどうしたらいいのか分からない場合があるので
祝儀の場でも袱紗を開き、中身を渡しても良いとされています。
渡す時に「本日はおめでとうございます」などの言葉を添えると良いですね。
渡し終えたら記帳します。
当日の受付は込み合っていますので、後ろの方を待たせない様に手早く行いましょう。
事前に練習しておくと当日慌てることなくスマートに渡すことができますね。
周りの方は招待客をよく見ているものです。
招待してくれた新郎新婦に恥ずかしい思いをさせてしまっては一生に一度の晴れの日が霞ん
でしまう事になるかも知れません。
作法にも色々な流儀があるので、全ての人が同じやり方ではないかもしれませんが、慌てる事
なく美しく見えるようにゆっくりする事が大事です。
小風呂敷タイプは小さく畳めるのが利点ですが、くしゃくしゃに丸めてしまったらせっかく
袱紗に包んで持っていっても残念な結果になってしまいますよね。
お祝いする気持ちが届くように美しい仕草を身につけましょう。
袱紗がバッグに入らない時は?
冠婚葬祭用のバッグって意外と小さくて持って行きたい物が全部入らないなんてことは良く
ありますよね。
御祝儀袋は折ったり丸めたりしてはいけないのでバッグが小さいと入りません。
そんな時は
2.洋服に合うような持ち物全てが入るバッグを用意する。
袱紗自体は元々塵除けなので、そのまま持ち歩いてもいいのですが、電車など交通機関を使う
場合は見えない様に持ち歩くのが普通ですよね。
すでに用意したバッグにするなら、サブバッグを、これから用意するなら全部入りそうな
バッグにするなどにしたら良いかと思います。
おまけですが、
袱紗を使い終わった後はどうしていますか?
結婚式が終わった後は、礼服はクリーニングに出して、クローゼットやタンスにしまいます。
では、袱紗やアクセサリーなどはバラバラになっていませんか?
結婚式は日取りが決まっているので準備期間がありますが、お葬式は突然なのでしまった場所
がバラバラだと揃えるのに慌ててしまいますよね。そこで、冠婚葬祭グッズは1つにまとめて
おきましょう。
フォーマルバッグや袱紗、アクセサリー、ベルトなどは頻繁に使うものではないのでボックス
にひとまとめにしておくと、いざという時に慌てることがないですよ。
引出しでもいいので祝儀袋や香典袋、筆ペンも一緒にしておくとすぐ使えて便利です。
お試しくださいね。
まとめ
せっかく袱紗に包んで行っても、いざお渡しする時にもたもたしていては詰めが甘いと思われ
てしまいます。
御祝儀を渡し終えるまでがマナーになりますので、スマートに美しくお渡しできるように心掛
けたいものです。
受付では久しぶりに会う方も多いと思いますが、感激のあまり騒ぎたてることなく大人の振る
舞いをしましょう。あくまでもフォーマルの場ですから。
結婚式披露宴が楽しい思いでになりますように願っています。
最後までお付き合いくださりありがとうございました。