結婚式の御祝儀を入れる祝儀袋は水引が印刷されているものから、豪華な飾りがついて
大きめの袋になっている物など様々ありますが、中身の金額と袋の飾りがあまりかけ離
れていると恥ずかしいものです。
祝儀袋の表側にある「熨斗」や「水引」の意味を知ると迷う事も少ないと思います。
祝儀袋の種類」や「熨斗」「水引」の意味を御紹介します。
結婚式の祝儀袋の種類は?
正式な祝儀袋は
・水引は金銀又は赤白
・熨斗は折りのし
目安となる祝儀の金額と祝儀袋の種類をあげてみますね。
・1万円
サイズ:約10㎝×18㎝
シンプルなデザイン
結婚式には出席しないけどお祝いを贈りたいなど
(欠席などで5000円~1万円は印刷でもOK)
・3万円
サイズ:約11㎝×18.5㎝
材質:ちりめん皺を特徴とする高級和紙
新郎新婦:会社の先輩など
結婚式:格式高い
・2万~3万円
サイズ:約9㎝×18㎝
特徴:水引が特徴的
結婚式:友人、会社の同僚、後輩
・2万~3万円
サイズ:約9㎝×18㎝
デザイン:カジュアル
結婚式:カジュアルウエディング、友人へのプレゼント
・5万円、7万円
サイズ:約12㎝×20㎝
特徴:一回り大きく水引も豪華
結婚式:夫婦で招待、兄弟への御祝
・10万円以上
サイズ:約15㎝×22.5㎝
特徴:さらにサイズが大きく、豪華な金色の鶴の水引き
最近はデザイン性の高いお洒落でカラフルなものを使う方がふえています。
・新郎ならブルーやグリーン
・新婦ならピンク系
招待される人の性別は関係ないので、くれぐれも自分が男だからと新婦に
グリーンの祝儀袋を渡さないようにね。
ただ、色つきを使うのはレストランウエディングなどのカジュアルな結婚式
の時や伝統や格式を重んじる方ではない時にしてくださいね。
本来のマナーとは違うので、結婚式の形式に合わせましょう。
結婚式の祝儀袋にある「熨斗」の意味は?
祝儀袋の向かって右側の上にあるもの「熨斗」はなぜ付いているか分かりますか?
お祝い事があると贈り物をしますが、昔は海産物を贈る習慣がありました。
特に「鮑」は高級品であり縁起物として珍重されていたんです。
初めは生の鮑だったのが、薄く削いで乾燥させたものを紙に包むようになって
いきました。
後に包み方だけが掛紙や金封包みの上に小さく印されるようになっていったんです。
今は「のし」だけになってしまったものもあります。
鮑の部分は、真ん中に黄色の細長い薄い紙のようなもので、「生ものを添えて贈り
ます」と言う意味になります。
なぜ「鮑」が縁起物なんでしょう。
日本人は縄文時代から栄養豊富でとても貴重なものとされ、贈り物に使われていま
した。
でも貴重品だったので、限られた人にしか贈れません。そこで、薄く削いで乾燥さ
せ、贈り物に添えるようになっていったんですね。
中国では、秦の時代に始皇帝が不老長寿の薬として使われていたほどです。
他にも鮑の匂いで邪気が祓われるとされ、熨斗鮑が付いた贈り物は汚れのない
ものになると考えられていたようですね。
因みに
「熨斗つけて返す」という言い方がありますが、「倍返し」って意味です!
結婚式の祝儀袋に水引を結ぶのはなぜ?
「御祝儀を包む」という言い方で分かるように、御祝儀袋はお金を包むんですね。
包んだらほどけない様に紐で結ぶのですが、それが水引です。
水引には種類があり、結婚式に適したものと一般的な贈り物に使われるものがあり
ます。
・淡路結び(鮑結び)
・花結び(蝶結び)
結婚式には「結び切り」を使います。
一度結んだらほどけない事から、今回で終わりの意味があります。
「淡路結び」も同じ意味を持っているので結婚式に適しています。
結び切りと淡路結びを区別して使うのは関西地域のみです。
金額によっては
・1万円程度
結婚式:欠席やお祝いだけ
印刷されたもの
・3万円程度
結婚式:親戚や会社の人
定番のデザイン(会社の方にはカジュアルでないもの)
・2~3万円程度
結婚式:親しい友人
カジュアルなデザイン(贈る相手の印象に合わせる)
・5~10万円程度
結婚式:親戚
鶴のデザインが入った物
・10万円以上
結婚式:親戚
金色の鶴亀のデザインがはいった豪華なもの
花結び何度も結び直しが出来るので、出産祝や入学祝などに使いましょう。
間違わないようにね。
まとめ
お祝い事なのだからとただ華やかにするのではなく、結婚式の形式や包む金額
に合った御祝儀袋を使いましょう。
地域によっても違うので、よく確かめてから御祝儀を包みましょう。
最後までお付き合いくださりありがとうございました。