冠婚葬祭は人間が生まれてから死ぬまで、及び死んだ後に家族や親族の間で行われる
行事全般を言います。結婚式は「婚」にあたります。
そしてこの行事のいずれをも、滞りなく行う事で一人前と認められます。
なので、結婚式にはきちんとそれなりにマナーがあります。
特に子供を連れての出席で気を付けなければならない事をご紹介します。
参考にして頂ければ幸いです。
結婚式のマナーで子供の場合は?
長時間の披露宴では、こどもは飽きてしまうものですよね。
いきなり歩き回ったり、突然大きな声をあげたり、テーブルの上のお料理をこぼしたり、
テーブルクロスを汚してしまったりとはらはらする事は数知れません。
一般的に結婚式への子供の出席は遠慮するのが常識ですが、親族の場合はそうも
いきませんよね。当然面倒を見てもらえる人も出席するのですから。
でも子供にとっては親族の結婚式といえども、親戚・友人・職場の方など知らない大人
ばかり。場の雰囲気も日常とはまるで違って、戸惑ったり緊張したりととっても大変な
時間です。
落ち着かないのは仕方ありません。親は少しでも落ち着かせて、結婚式の邪魔にならないよう
にと気を使う事しきりだと思います。
特に男の子で4,5歳だと親の言う事も素直にきいてくれません。
そこで、ちょっとした工夫をしてみましょう。
動き回る...席で遊べるおもちゃ(小さいもの)、携帯の画像・動画、絵本、お絵かき
騒ぐ...新しいおもちゃ、退席
音の出るおもちゃがお気に入りだとミニカーやぬいぐるみなどではごまかしきれませんが、
なるべく小さな音に押さえたり、大きな音や光るおもちゃは避けるようにしましょう。
また、その時まで内緒にしてサプライズで出してあげると効果的かもしれませんね。
経験から、携帯の動画などは夢中になりやすいので静かにしていなければならないシーン
ではおすすめします。
食事は、用意して頂いてもほとんど食べないと思いますので、大人のものから食べられそうな
ものを取り分けてあげて、小さなおにぎりやパン・いつも飲んでいる飲み物を持っていったら
いいと思います。
その際はスタッフや新郎新婦に一言伝えておきましょうね。
また、普段使っている自分のフォーク・スプーン・ストロー付きのコップなどを持っていくと
いいかもしれませんね。お手拭きやウエットティシュもあればいいと思います。
他に、途中で眠くなってぐずる場合もあります。
そんな様子が見られたらすぐに退席して寝かせてあげましょうね。
事前に場所を確認しておくといいですよ。
小さなおにぎりやパン
ストロー付きコップ
スプーン・フォーク
お手拭き、ウエットティシュ
食事用エプロン
ビニール袋(多めに)
結婚式での子供の服装は?
よく「平服でいらして下さい」と聞きます。この「平服」は普段着でいいのかしら
と誤解される場合があるのですが、「正装でなくてもいい」という意味で、普段着
でと言う事ではありません。「略礼装」ということです。
正礼装...男性はタキシードやモーニング、女性はドレス
略礼装...男性はスーツ、女性はスーツ・パンツスーツ・ワンピース
では子供の場合ですが、
制服が無い場合...白のワイシャツやブラウス・黒、紺、グレーのズボン又は
スカート
冬はそれに紺やグレーのブレザーとブレザーと同色のズボン
またはスカート
だいたい大人と同じように考えるといいですね。
幼稚園や学校の制服は毎日着ているので、これでいいの?と思われますが、皇族のお子様方も
学校に通われている時は冠婚葬祭のときは制服を着用されています。
ただ、きちんとアイロンをかけて清潔感を心がけるようにしましょう。ワイシャツやブラウス
はできれば新しいものを用意すると良いですね。ソックスも新しい白い物を用意しましょう。
靴はスニーカーや運動靴が学校指定でも、革靴やローファーを合せます。
制服がない場合は別に用意する事になりますが、
基本は
・白のワイシャツやブラウス
・黒、紺、グレーのズボン又はスカート、
・冬はそれに紺やグレーのブレザーとブレザーと同色のズボンまたはスカート
になるのであまり華美にならないようにすると良いですね。
男の子はブレザーの胸ポケットにチーフを入れたりネクタイを蝶ネクタイにするだけでも、
カッコいいですし、女の子はワンピースもマナー違反にはならないので、黒・紺・グレー
でも明るい色のボレロやコサージュ、髪飾りなどで華やかさを出したらいいと思います。
結婚式はお祝い事なんだから、かわいいフリフリのドレスを着せたいわと思う方も少なくない
とおもいますが、主役は新郎新婦です。
子供はそれだけでも周囲の注目を集めるので主役を超えるようなドレスは控えた方がいいですね。
キャラクター物のドレスなどは避けましょうね。マナー違反と捉える方もいると思うので。
それからもしもの時に、着替えも準備しましょう。白いワイシャツは汚れていたら恥ずかしいです。
フラワーガールやリングボーイを頼まれたら、
・フラワーガールのお役目
幼く純真無垢だった頃の花嫁の姿を象徴していて、挙式の時に花嫁
を先導して歩きバラの花びらを撒きながらバージンロードを清める。
そのため、花嫁と同じ白のドレスです。
・リングボーイのお役目
挙式の際に結婚指輪を載せたリングピローを持ってバージンロードを歩いて花婿に届ける。
タキシードやベスト付きのスーツ、白いワイシャツに蝶ネクタイなど。
髪型もこの時ばかりはワックスでビシッと決めたらカッコいいですよね。
タキシードも白が素敵です。
赤ちゃんを連れての結婚式のマナーは?
赤ちゃんの服装は、セレモニードレスがいいと思いますが、新しいものでしたらあまり普段着
っぽく無いベビー服でいいと思います。何を着せても赤ちゃんは可愛いですからね。
可能でしたらベビーカーを持ち込んでおくといいですよ。
抱っこひもも忘れないようにしましょうね。
私の息子は、奥さんが着ものだったので、ずっと抱っこひもで抱っこしていました。
一人で出席する場合はちょっと大変ですが、あまりぐずるようでしたら退席しましょう。
席も出口付近に取って貰ってすぐに退席出来るようにしておきましょうね。
・授乳中の場合、
会場で授乳するわけにはいかないので、会場に授乳やおむつ替えができる場所があるか確認
しておきましょう。
・おむつ替えのタイミング
匂いが漏れたりするとせっかく盛り上がった雰囲気に水を差す事になりかねないので、
サインを感じたら早めに取り替えて下さいね。
ビニール袋やオムツ・おしり拭きは多めに準備しておくといいです。
会場によっては使用後のオムツは持って帰らなければならない所もあるのでそれも事前に
確認しておきたいですね。
・着替え(必須)
・タオル、ブランケット
などもあると便利です。
会場には早めに入りましょう。
距離が遠い場合の会場での着替えや場所の確認など事前にする事は結構あります。
忘れがちなのは、授乳中の場合です。胸当ても忘れないようにしないといけません。
思うように授乳できないとにじみ出たりしますからね。
まとめ
親族の場合は子供連れもありえますが、友人や職場の結婚式にはなるべく遠慮した方がよさそうです。
招待する方は、連れて来ないでとは言えないので、やむおえない時以外はどなたかに面倒を
見て頂くか、欠席された方がお付き合い上手とおもいます。
せっかくの結婚式ですから、招待する方もされる方も心から楽しみたいですね。
最後までお付き合いくださりありがとうございました。