子どもが結婚すると、親同士のお付き合いも始まります。お中元やお歳暮はどうしたらいいのか迷うところです。一年の感謝を伝えるお歳暮は、夏のお中元よりは重要な意味があります。
親同士のお歳暮には特に決りは無いものの、状況の変化やもう十分と思うことで止める場合は、マナー違反にならなように気を使う必要があります。
結婚後のお歳暮は親同士もするべき?
子どもが結婚すると、新しくお付き合いが始まる親同士。日頃あまりやり取りをしない親同士でも、お中元やお歳暮になると贈るべきなのでは?と悩むのではないしょうか。
夏に贈るお中元は半年間の感謝を表す贈り物ですが、お歳暮は一年の最後を締めくくるご挨拶の意味合いが強いものです。どちらか片方だけを贈るのであれば、お歳暮を贈りましょう。
どちらが先か
お歳暮は、嫁に出した方が先に贈るべき?それとも嫁をもらった方が先に贈るべき?、一般的には嫁に出した方が先に贈るようです。
本来お歳暮は、目下から目上の感謝の気持ちを表すために贈るものです。結婚した子供の親は、相手方に必ず贈らなけれないばならものではありませんし、贈らないからとマナー違反にもなりません。
一度贈るとずっと贈らなければならないお歳暮は、先々おろそかになる心配があるのなら、物を贈らず挨拶状にすると失礼にはなりませんよね。
結婚は縁です。子供が結婚して繋がった新しい縁は、大切にしたいと思うのも当然のこと。できれば一年の終りに、今年の感謝と来年も宜しくお願いしますと伝えたいものですよね。
お歳暮というかしこまった形が苦手な場合は、「お礼」としてのしが付いていない紅白の蝶結びの水引がついた掛け紙を掛けて贈ると良いでしょう。
いきなり送りつけるのでは先方も驚いてしまいます。事前に直接か子供に、送る旨を伝えておきましょう。
送る時期は普通のお歳暮と同じに12月初旬~良いでしょう遅くても12月25日頃までです。
親同士のお歳暮の予算はいくら?
相手の事をまだよくわからないうちは、いくら位の品物を贈ると失礼にならないか悩みますよね。最初はちょっと高めに設定した方が、こちらの気持ちが伝わりやすいのではないでしょうか。
娘の嫁ぎ先へは
あまり高価でもなく安すぎもない、5,000円くらいが「ちょうどよい金額」です。相手から贈られてきたら、次回は同じくらいのものを贈るようにします。
嫁の実家へは
先に嫁の実家に贈る場合は、相場の3,000円~5,000円くらいのものが良いでしょう。あまり高価だと相手がお返しに困ってしまいます。無理なく続けられる金額でスタートすると気を使い合うこともなく、お付き合いを続けられるのではないでしょうか。
贈る品物
相手のことがまだよくわからないうちは、いくらあっても困らないようなものが良いでしょう。子供がお世話になっているということと、これからも宜しくという意味合いの贈り物ですから、喜んで貰えるようなものを選びましょう。
・日持ちがするお菓子や食品
・消耗品
・地元の名産品
・カタログギフト
食品を贈る場合は相手にアレルギーがないかを確認した方が良いですね。せっかく美味しい物をと贈っても、食べられなかったらかえってご迷惑になってしまいます。
家族が多いご家庭だったら、何枚あっても邪魔にならないちょっと高級なタオルなどでも良いかもしれません。
遠く離れている地域にお住まいなら、地元の名産品を贈ってみましょう。気に入ってもらえたら、同じ物を毎年贈っても喜ばれるのではないでしょうか。
とくに思い浮かばなかったら、カタログギフトで選んでもらうのも一案です。
何を贈るかは事前に子供の意見を聞くと、失敗が少ないかもしれません。
親同士のお歳暮を止めるには?
周りや自分の状況が変わり、お歳暮のやり取りが負担になってきたり必要性がなくなった時は、無理をせず、止めましょう。
親同士のお歳暮は決り事ではなく、お互いの気持ちの表し方と捉えられると思います。お歳暮を止寝るのは非常識ではないのですが、突然贈らなくなったら何かあったのかと心配してしまいます。
嫁側から始めたお歳暮を止めましょうというのは気が引けるかもしれません。どうしても婿側の方が上という暗黙のルールの様なものがあるのは誰もが感じていることと思います。
お中元も贈っているならば、品物ではなく暑中見舞いにし、お歳暮は贈りましょう。次の年は、金額を抑えたものを贈り、その次の年で年末の挨拶状にすると自然に止められるのではないでしょうか。
・感謝の気持ちを伝える
・今後は気を使わないお付き合いをしたい
・お歳暮という形を止めたい
挨拶状にする年のお歳暮シーズンに熨斗をかけずに贈り物をし、年末に挨拶状で止めたいと思っていることを伝えると角が立たないのではないでしょうか。
それでも親同士のやりとりだけでお歳暮を止めてしまうと、何か失礼なことをしたのかしらと思われるかもしれません。お互いの子供にも理解してもらうことで、両家の全員が納得することができます。義理だけのお付き合いにならないようにしたいものですね。
まとめ
親同士のお歳暮は必ずしなくてもいいものなので、負担にならない範囲ですることが大切です。最初から贈らない事を選択しても、非常識ではありませんし、マナー違反にもなりません。
普段のお付き合いで良い関係を作っていくことが、結婚した子供達への最大の贈り物になるのではないでしょうか。
育った環境が違う者同士が一緒に暮らすのですから、親が余計な心配ごとを作ってはいけません。両家で話し合えるような関係を作ることが大切です。
最後までお付き合いくださり有難うございました。