青森、弘前と並ぶ青森三大ねぶたの1つ、五所川原立佞武多は高さ20m超えの巨大ねぷた
です。
ブラジルのサンバカーニバルにも出場したり、紅白歌合戦に出演したりと幅広く活動していま
すが、まだ見たことがないとか一度見てみたいという方に2018年の祭り内容をご紹介しま
す。五所川原市出身の歌手吉幾三さんも参加します!
五所川原立ちねぶたの日程と山車は?
五所川原のねぷたは「立佞武多」と書きます。正式には漢字表記なんです。
横幅がある青森や弘前とは違って、高さが20mを超え、重さが16t以上もあるんですね。
掛け声は「ヤッテマレ!ヤッテマレ!」です。
ブラジルのサンバカーニバルに出たり、紅白歌合戦に出演したりと結構あちらこちらに顔を出
しているんですが、まだまだ知名度は低いようです。
平成6年に高さ7mのねぷたが復元され、翌々年の平成8年に20.5mのねぷたを復元した
時に「立佞武多」と命名されました。
この頃はまだ市内を運行する事はなく、岩木川の河川敷に展示するだけでしたが、平成10年
に東京ドームで行われた「活彩あおもり大祭典」に出演するため23m・19tの立佞武多が
製作され、初めて五所川原市街地を200m運行したんですね。それが8月5日でした。
平成11年には1.5㎞運行され、平成17年に市街地一巡となる2.5㎞の運行に成功した
んですね。
その後は夏祭りの中心となり、毎年新作が作られ「立佞武多の館」に常設展示となりました。
平成30年8月4日~8月8日
会場 五所川原市内
運行時間 19:00~21:00
アクセス 電車:青森駅から川辺駅経由で五所川原駅 (約75分)
車: 東北自動車道 浪岡IC → 津軽自動車道 五所川原IC ( 約30分)
駐車場 有料駐車場、コインパーキングはありますが、小さい駐車場が多いので、早めに入
ることをおすすめします。
臨時駐車場(普通車無料)は、エルムショッピングセンター近くにあって、そこか
らシャトルバスで移動が良いかと思います。
運行されるねぷたは大型立佞武多は3台、他に町内会や有志の会、小中高校が作成した立ちね
ぷたや人形ねぷた約20台です。
大型立ちねぷたは全て市役所職員が1人1台担当し、立佞武多の館で製作しています。
毎年1台新作がつくられるのですが、今年の担当者は福士裕朗さんです。
2018立佞武多は!
「稽古照今・神武天皇、金の鵄を得る
(けいこしょうこん・じんむてんのう、きんのとびをえる)
https://blog.goo.ne.jp/tachineputanoyakata/e/688a6f77fbefb07317caeaa10156d509
神武天皇が戦に勝利した場面を表しているんですねぇ。
他の2台は2017、2016年に製作、運行されています。
2017年 「纏(まとい)」
2016年 「歌舞伎創生 出雲阿国(かぶきそうせい いずものおくに)」
五所川原は昭和19年、21年に700戸を消失する大火が発生しています。
それでも住民は諦めることなく町を再建してきました。「不撓不屈(ふとうふくつ)」の精神ですね。
「纏(まとい)」は火消しの勇壮な姿でそれを表現したものです。
桟敷席での観覧は見えやすい?
大型立ちねぷたは全て目線が下に向いています。
市街地の道幅は片側2車線や1車線の所もあるので、沿道に設置された観覧席から見あげると
その迫力は半端ないです。
囃子や踊り手も真近で見られるので、迫力を味わいたい方には観覧席がおすすめです。
五所川原商工会議所http://www.gocci.or.jp/kanko/kanranseki/youkou2018.html
料金1人2500円(税込)
申し込みは専用用紙によるfaxか窓口(電話は不可)
窓口は平日9時~16時
まちなか五所川原http://www.machinaka-go.co.jp/filename11.html
7月20日まで
窓口、fax、メールで申し込み(電話は不可)
8月5日のみイ―プラスでも購入可能
窓口
トカトントンスクエア・太宰治「思ひ出」の蔵
青森県五所川原市大町501-2 旧ロータリー交差点の駐車場裏にあります
営業時間 10:00~17:00
【FAX】0173-33-6338
【mail】ap-91125@machinaka-go.co.jp
申し込み用紙はダウンロードをして頂くか、窓口にあります。
観覧場所はロータリー付近になります。
遠くから見たいと言う方には、新生大橋からの観覧がおすすめです。
運行コースの延長線上にあるので、正面からみられます。
駅からねぷた格納庫側に行くと階段があり、橋の上に上がれます。
橋は通行止めになっているので、パイプ椅子を持ち込んでの観覧も可能です。
シャトルバスを利用すると、この場所が発着所になっています。
人出は昨年で期間中118万人なので青森ねぶたの1日65万人よりはかなり少なめです。
移動しながらの観覧もそれほど大変ではないですよ。
吉幾三が歌う立ちねぶたの踊り!
歌手の吉幾三さんは青森県金木町(かなぎまち)の出身です。
「俺はぜったい!プレスリー」の曲の中で、♪生まれ青森五所川原♪と歌っていますが、歌が
出た当時(昭和52年)はまだ北津軽郡金木町でした。
今は町村合併で五所川原市金木になりましたが。
「俺ら東京さ行ぐだ」では♪テレビもねぇ!ラジオもねぇ!車もそれほど走ってねぇ!♪おまわ
り毎日ぐーるぐる!♪と歌っています。おもしろいですね~。
あたりまえですが、そんなことはないんですよ。
テレビもラジオもちゃんとあります。おまわりさんは忙しくはないですけどね。
そんな吉さんですが、故郷をとても大事にしている方で立佞武多の歌を作って祭りの初日や最
終日には車のステージで披露してくれます。
その曲に合わせて踊りがあるのですが、よさこいを思わせるようなリズミカルな楽しい踊りで
す。吉さんと踊りを見るのも楽しみの一つですよ。
では、吉幾三作詞作曲「立佞武多」の歌詞をご紹介しますね。
ヤテマレーヤテマレー(前奏部分繰り返し)
遠く聞こえて津軽の古里(さと)に
笛と太鼓の立ちねぷた
街を見下ろし歴史が通る
津軽平野は五所川原
ヤテマレーヤテマレー
ヤテマレーヤテマレーヤテマレー
勝った戦(いくさ)のたちねぷた
夏を彩る(いろどる)風も踊れよ
立ちねぷた立ちねぷた
夏の夜空に花火が散って
囃子掛け声立ちねぷた
街を駆け抜け歴史が通る
津軽平野は五所川原
ヤテマレーヤテマレー
ヤテマレーヤテマレーヤテマレー
勇壮壮大立ちねぷた
陸奥(むつ)が踊って津軽酔いしれ
立ちねぷた立ちねぷた
岩木川には花火を映し
街も眠らぬ立ちねぷた
ビルの谷間を歴史が通る
津軽平野は五所川原
ヤテマレーヤテマレー
ヤテマレーヤテマレーヤテマレー
天に向かって立ちねぷた
北の大地の夜空突き刺す
立ちねぷた立ちねぷた
ヤテマレーヤテマレー
(くりかえし)
ヤテマレーヤテマレーハッ
「ヤテマレー」というのは「やっつけてしまえ!」という意味なのですが、「おらがねぷたが
1番だ!」と、他のねぷたに石を投げたりさすまたなどを突き刺して壊してしまったちょっと
過激なお祭りだったんですね。
その時の掛け声なんです。「喧嘩ねぷた」と言われる所以ですね。
吉幾三さんにも一度会いに来て下さいね。
まとめ
過去に2度の大火を乗り越えて復活させた、五所川原人の「不撓不屈」の精神が詰め込まれた
立佞武多は高さばかりではなく、温故知新を表しているメッセージ色が濃いねぷたと言えるの
ではないかと思います。
お時間がありましたら是非一度ご覧になって下さいね。
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最後までお付き合い下さいましてありがとうございます。