青森県のねぶた祭りは青森市・弘前市・五所川原市が有名ですが、どのねぶた祭りでも自由に
参加できる訳ではありません。自由参加が出来るのは「青森ねぶた」です。
正式な衣装を着ることが条件になりますが、事前登録や当日申し込みは必要ありません。
でも何百人といるハネトの中で、安全に楽しく跳ねるにはルールが当然ありますよね。
そこで衣装やルール、跳ね方をご紹介します。参考にして頂ければ幸いです。
青森ねぶたのハネトは自由に参加できる?
青森ねぶたは「踊る」ではなく「跳ねる」といいます。そして「跳ねる」人を「ハネト」と
呼びます。
ハネトは各団体にいますが、団体に所属していなくても参加できます。
ではどうしたら跳ねられるのかご紹介しますね。
【参加条件】
これだけです!
地元の人でも、県外の人でも、外国の人でも誰でも正装であれば参加できます。
事前登録や当日受付はありませんし、団体に所属していなくてもいいんです。
ただ安全に参加するには、当たり前ですが、幾つか注意事項があります。
【注意事項】
・19:00の運行開始10分前までに、運行コースに待機している団体に入ること。
・運行委員の指示に従うこと。
入る団体はどこでもいいのですが、「自衛隊」や「に組」、「青森大学」などは団体として
行動しているので、難しいです。
入れそうな団体は浴衣が比較的揃っていない所が良さそうです。
アスパム裏の「ねぶたランド」に行くと参加団体が集まっているので、参加をお願いしておき
ましょう。
運行委員は提灯を持って、「実行委員」と書いてあるタスキを掛けています。各団体にいます。
【禁止事項】
・行列の中での花火の打ち上げ。
・一升瓶の持ち込み。
・空缶の投げ捨て。
・進行方向の逆戻り
・途中参加
・緊急車輛出動の妨害。
以前「カラス跳ね人」と呼ばれる黒い暴走族風の衣装をきた若者達が大勢騒いだり危険行為を
して祭が台無しになったことから、警官が配備されるようになっています。
最近はあまり見かけなくなりましたが、もしそれらしい人がいても関わらないでくださいね。
何か危険を感じたら近くに居る警官に通報してください。
祭りは雨天決行です。ねぶた期間中はよく雨が降ります。
雨がひどくなりそうなら参加中止も考えて無理をしないでくださいね。
ねぶたには透明のビニールがかけられますが、ハネトには対策はありませんからね。
青森ねぶたの正式な衣装とは?
正式衣装は購入とレンタルがありますが、その内容は
・白地を基調とした浴衣
・タスキ
・しごき
・おこし
・白足袋、草履
花笠は必ず着用して欲しいのですが、残念ながら地元の人たちはあまり被らなくなりました。
以前は飾りを競ったものなんですよ。花笠を被って正装となります。
白足袋は草履を履くので着用するのですが、お持ちの物を使われてもいいですよ。
草履は履いたことがないと、足の裏が痛いかもしれませんが、初めての経験をしてみるのも
面白いかもしれませんね。
これに、
・鈴(浴衣全体にランダムに付けますが、跳ねると落ちます。落ちた鈴をもらうと幸せになれ
るとか…)
・ガガシコ(各団体に酒樽と水樽を積んだリヤカーがいますので、喉が乾いたらこれで水を飲
みます。
気になる料金は
・購入....一式10,000円位
・レンタル..レンタル店で約4,000円前後
青森ねぶたの跳ね方は?
青森ねぶたは「踊る」ではなく「跳ねる」です。
この繰り返しです。両足が着くことはありません。
あげた方の足は後ろに蹴る用にするとリズムが付きます。
次に着く足は、体の中心より左寄り、右寄りに着きます。これで好きな方に行けます。
是非練習してみて下さい。
家の中ではちょっとうるさいかな?
動きは単純ですが、結構ハードです。疲れたら歩いても良いですし、一度抜けてもいいですよ。
入る時は同じ団体に入って下さいね。
跳ねながら前に進んだり輪になって回ったりします。
手に持った団扇でバランスを取りながら囃子に合わせて「ラッセラーラッセラ!ラッセラッセ
ラッセラ!」と掛け声をかけます。
「ラッセラー」は「はやく出せ」が訛ったものだといわれているんですよ。
ねぶたの囃子を聞くと、跳ね方が上手とか下手とか考える間もなく、体が勝手に動きますよ。
まとめ
自由参加でもルールは是非守って楽しく体験してみて下さい。
知らない人でもすぐに跳ね仲間になれます。
毎年芸能人の方が跳ねに来ているようです。運が良ければ会えるかもしれませんよ。
青森の思い出が忘れられないものになりますように。
最後までお付き合いくださりありがとうございました。