平熱が36℃以下は低体温といわれています。人間の体は内臓の温度を37℃に保つようにコントロールされています。体温が低いと本来の機能が充分に発揮されません。軽い運動や毎日の食事で体を温めることができます。
夏に冷たい食事や飲み物が多い、お風呂はシャワーで済ませたりなどは特に気をつけなければなりません。
日本人の平均体温は36.89℃。あなたの平熱は何度ですか? 体温が低いと、血の流れが悪くなり様々な病気を引き起こします。毎年必ず風邪をひく、花粉症がつらい、夏風邪で苦しいなどは低体温が原因かもしれません。 体を温めることによって、血の流れを良くなると免疫力が上がり、様々な病気の改善・予防ができるのです。 私達の体は約60兆個の細胞でできています。血液はその全ての細胞に栄養と酸素を送り届け、老廃物を持ち帰るといった役割をしています。 血液の中には、白血球があります。白血球には免疫機能をもったものがあり、体の中の異物、ウイルスや細菌、ガン細胞などを駆除してくれる重要な働きをしてくれます。健康を保っていられるのはその働きがあるからです。 血液の流れが悪くなると、駆除してくれる白血球が集まりにくくなるのです。 体の外から侵入してきたウイルスや細菌や、体の中で発生したガン細胞などを監視し、撃退する自己防衛システムのことをいいます。このシステムは15歳までに出来上がり、20歳を超えるとその力は徐々に落ちてきます。 免疫はいくつもの免疫細胞が協力し合って働いています。 体温が下がると、免疫力が低下する事は広く知られています。 ・風邪や感染症にかかりやすくなる 体温が下がり、免疫力が低下すると出やすくなる症状です。当てはまる項目がありましたか? 免疫力が正常に機能する体温は36.5℃程といわれています。しかし現代では35℃台という人も珍しくありません。低体温になる原因はおよそ次の3つです。 免疫力を高めるためには、自分の平熱は何度かを知る必要があります。 平熱の測り方は、3~4日間の朝・昼・夜の体温を測って平均を出します。測る時間帯は同じでなければなりません。食後は体温が上がるので、食前や食間に測ります。 体温計の先を斜め下から脇の一番へこんだ所に当てて、手のひらを上に向けて挟みます。 36℃より低い数値が出たら、体温が低い事になります。 体を温めると、体温は上がります。方法はそんなに難しいことはありません。 ・入浴 一日の疲れを取る入浴は、湯船に20~30分位ゆっくり浸かると体の芯から温まります。 10分程度の入浴で、体温は1℃上がります。温度は38~40℃くらいの温めの温度がいいでしょう。 低体温の原因として、筋肉の減少をあげました。筋肉は1年で約1%減少します。さらに、1日中動かないでいると、1日で0.5%もの筋肉が減少します。2日間動かないと2年分の筋肉が減少してしまうのです。 人間の筋肉の7割は下半身にあります。足を動かすのはとても効果的で大事なことです。老化は足から始まるなんて聞いたことはありませんか?平らな何でもない所でつまずいたりしませんか? 効率よく筋肉を鍛えるには歩くことです。毎日の生活の中で適度な負荷をかけられます。 朝の体温が一番低い時間帯に行うと、その日1日の体調が良くなります。ウォーキングの時間が取れなくても通勤で、1駅歩く、犬の散歩を朝行う、買い物はバスに乗らないなど、できることから始めてみて下さい。 歩くことの他に効果的な運動は、スクワット。 寒くなる季節には、体の外側からも温める工夫が必要です。寒い時は1枚多く着るようにしましょう。 腹巻やカイロも効果的です。 食べ物は体を温める「陽性食品」と体を冷やす「陰性食品」に分けられます。 ・寒い地方が原産地 例えば次のようなものです。 ・暑い地方が原産地 例えば次のようなものです。 陽性食品の割合を多くした食事は、身体を温めるだけではなく体が冷えても、回復しやすいことがわかっています。陰性食品を摂る場合は、生姜などを合わせたり加熱したりと工夫して食べると良いです。
現代では、36度以下の低体温の人が増えているといわれていますが、あなたはどうですか?血の流れが悪くなるということ
免疫力とは
健康な人でもガン細胞は1日に5000個も作らてれます。発病しないのは免疫システムが機能しているからに外ならないのです。体温と免疫力
平熱より1度下がると免疫力は30数%低下し、逆に1度上がるとその力は5~6倍になります。体温を上げるということは、とても重要な事なのです。
・肌が荒れる
・花粉症・アトピーなどのアレルギーが出やすくなる
・下痢をしやすくなる
・疲れやすくなる低体温の原因
汗をかきにくい生活環境
人間関係や経済面などのストレス平熱を知る
反対の手で、肘から下を押さえると動きません。測り終えるまで、じっとしていましょう。
この場合は血流を良くし、免疫力を高めることが必要です。体を温める方法とは
・運動
・食事お風呂で温める
1日1回、朝でも夜でもかまいません。自分の生活のリズムに合わせて、シャワーよりも湯船に浸かるのがいいのです。時間がなかったら10分程度でも良いので、毎日続けることが大切です。運動で温める
ウォーキングは毎日30分で0.7℃~1℃体温を上げることができます。
30分を数回に分けてもかまいません。毎日続ければ、3ヶ月後には効果を実感できます。
ふくらはぎや太もも、腰の筋肉が一度に鍛えられるのでおすすめです。入浴後に行うことで、眠りやすくなる効果もあります。なんだか眠れないという夜に行ってみてください。体の外側から温める
女性ばかりでなく、男性もタイツやズボン下用の下着で温めることをおすすめします。
お腹の冷えは、消化器系・泌尿器系・生殖器系の病気に繋がります。おしっこが近かったり、便秘、生理痛などは内臓の機能が低下している可能性があります。体温より高めの温度にすることが大切です。食べ物、飲み物には体を温めるものと冷やすものがある
体を温めるには陽性食品を摂ると血行が良くなります。陰性食品には鎮静作用があるので、上手に組み合わせてバランス良く食べることが大切です。体を温める食べ物「陽性食品」
・地下に向かって成長する根菜
・旬が冬
・赤、茶、黒など色が濃いもの
・水分が少なく硬めのもの
黒砂糖、小豆、黒豆、ナッツ類、桃、りんご
牛肉、羊肉、鶏肉、鮭、鯖、鰯、鱈、ふぐ、エビ
玄米、蕎麦、もち米
チーズ、納豆、味噌、醤油、塩、日本酒
紅茶、ココア、ハーブ茶、
シナモン、胡椒、クローブ、八角体を冷やす食べ物「陰性食品」
・地上で育つ葉物野菜
・旬が夏
・色が白っぽいもの
・水分が多く柔らかなもの
白砂糖、バナナ、パイナップル、梨、柿、すいか、メロン
馬肉、カニ、牡蠣、しじみ、たこ
小麦、豆腐、バター、こんにゃく、もずく
牛乳、緑茶、コーヒー