髪のトラブルの一つが抜け毛。女性は30代になると、髪が細くなりうねりが出るなど質感が変化してきます。抜け毛も増えたように感じ、洗髪時に排水口に溜まるようになると、病気なのではないかと不安になってきます。
間違ったヘアケア、環境の変化からくるストレスも抜け毛の原因に。また、抜け毛を起こしやすい病気は、女性特有のものであったりします。
30代の女性に多い抜け毛の原因は?
女性の抜け毛の原因は、年代によって違ってきます。
・10代...ポニーテール、シニヨン、など髪を引っ張るスタイルによる抜け毛
・20代後半...女性ホルモンの減少による髪の変化
・40代~...睡眠不足やストレスによる抜け毛
女性ホルモンは25歳をピークに、40代後半に起こる「更年期」を迎えるまで緩やかに減少します。その後はストレスを感じる要因が多くなり抜け毛が加速します。
また、髪が抜けやすいタイミングがあります。
・思春期
・妊娠・出産
・更年期
思春期は見た目が気になり始め、頻繁なシャンプー、ポニーテールやシニヨンなどの同じ方向に引っ張るヘアスタイル、過度のダイエットが原因になりやすいです。
20代後半からは女性ホルモンが減少し始める頃に、結婚による環境の変化、妊娠・出産によるホルモンバランスの変化が加わり、抜け毛の原因が複雑になります。
40代以降になると、子供の独立、親の介護、夫の定年、自身の更年期など様々な変化がより原因を複雑にします。女性の抜け毛の原因は一つではないのです。
30代は、家事、育児、仕事などしなければいけない事が沢山あります。1日が24時間だと足りないと思うのもこの年代の人が多いのではないでしょうか。その結果、睡眠時間を削ることになってしまうのは要注意です。
髪の毛や頭皮を修復してくれる「成長ホルモン」は、眠りについてから3時間以内に分泌されます。この時にぐっすりと深く眠れていることが必須条件。少なくても4時間以上は良く眠れていないと髪のトラブルの原因に繋がってしまいます。
ゴールデンタイムといわれる22:00~翌2:00に眠れていないといけないかというとそうではなく、時間帯はずれていても良質な眠りが4時間以上であれば大丈夫です。自分のライフスタイルに合わせた時間帯でいいのです。
抜け毛はシャンプーの仕方に注意!
人の髪の毛は約10万本です。その10%が3ヶ月で自然に抜けます。つまり3ヶ月毎に髪の毛は生え替わるのです。
1日当たり約110本の計算ですが、抜け毛を数えることは現実的ではありません。洗髪時に排水口に溜まった毛やブラシについた毛が多いと感じる時に、「抜け毛が増えた」としても良いのではないでしょうか。
注意すべきことは、抜けた毛の状態です。
・太く毛根が丸い毛...自然なサイクルで抜けた毛
・細く真っ直ぐな毛...頭皮にしっかりと根を張らずに抜けてしまった毛
・短くうねうねしている毛...要注意です。成長途中の毛で、薄毛の初期段階
抜け毛が気になったら、まずシャンプーの仕方を見直してみましょう。
1.ブラシで髪の絡まりをほどき埃や古くなった角質を浮かせ、汚れを落としやすくします。
2.ぬるま湯でしっかりとすすぎます。汚れのほとんどはこれで落とせます。
3.シャンプー剤を若干多めに手の平に取り、よく泡立てます。直接頭にかけないで。
4.後頭部→側頭部→後ろの生え際→頭頂部→前頭部→前髪の生え際の順に、洗います。
5.しっかりすすぎます。これで1回目のシャンプーは終わりです。
6.シャンプー剤を1回目より少なく取り、泡立てます。
7.4の手順で、頭皮をマッサージするように頭全体を洗います。爪は立てない。
8.しっかり時間をかけてすすぎます。毛の流れに逆らうように、下から上に。3分位で。
9.タオルでポンポンと押し当てるように水気を取ります。長い髪は、挟み込むようにして。
10.ドライヤーで乾かします。髪の根元に風を当て、乾かしてから寝ましょう。
ポイントは、シャンプー前のブラッシング・すすぎと、シャンプー剤の泡立て。ブラッシングは埃を落とすことと絡まりを無くすることが目的ですが、ここをしっかりしておくとシャンプー剤の泡立ちが良くなリます。
手で泡立てるのが難しいようなら、ボディ用の泡立てネットを使うと簡単に泡ができます。シャンプー剤はよく泡立てないと、汚れが落ち切れないので、しっかりと泡立てましょう。すすぎも丁寧にすることを忘れないでくださいね。
頭皮をマッサージする事は、血行促進になります。健康な頭皮にするためにも、今までよりもちょっと時間をかけてシャンプーしてみて下さい。それだけで抜け毛が正常範囲になるかもしれません。
30代は人生の中で一番忙しい時期とも言えるかもしれません。仕事や家事に育児が加わると、一気に忙しくなります。お風呂の時間も短くなるし、髪を乾かす時間もない状態です。
ヘアケアに時間をかけたくないなら、オールインワンのシャンプーはいかがでしょうか。経済的に考えると、家族で同じシャンプーを使いたいですよね。年代を問わずヘアケアできる100%天然由来、シリコンや石油系界面活性剤などが無添加の「haru kurokamiスカルプ」がおすすめです。
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女性特有の病気で抜け毛?
ヘアケアは万全。にも関わらず、それでも抜け毛が止まらない。1か所だけ抜けたり細くなっている、毛根にふくらみがないという場合は脱毛症を疑わなければなりません。
・抜ける量が異常に多い
・1か所だけ抜けたり細くなっている
・毛根にふくらみがない
びまん性脱毛症
加齢による脱毛症。髪の毛が細くなり、頭皮全体が薄毛になるのが特徴。別名「女性男性型脱毛症(FAGA)」とされています。加齢により女性ホルモンが減少してくると、元々ある男性ホルモンが優位になるために起こります。
症状は男性のように部分的に脱毛が進行するのではなく、頭全体の髪が薄くなってきます。髪の毛がなくなってしまうことはありませんが、進行すると頭皮が透けて見えてしまうようになります。女性の脱毛症の中で最もみられるものです。
鉄分不足による脱毛症
鉄分不足による貧血が引き起こす酸欠症状の一つ。赤血球中のヘモグロビンが少ない状態を貧血と言います。ヘモグロビンは、全身に酸素を運ぶ役割をしています。貧血状態になると髪の毛が十分に成長できなくなるので、抜け毛が増えるのです。
分娩後脱毛症
「産後脱毛」とも呼ばれます。出産後2~3ヶ月で現れ始めますが、半年~一年程度で治まるもの。妊娠中に増えるエストロゲンという女性ホルモンがヘアサイクルで抜けるはずの髪の毛がそのままになります。出産と共にエストロゲンが減るため抜けずにいた髪の毛が抜けて、抜け毛が増えると感じるのです。
牽引性脱毛症
髪の毛を引っ張るスタイルが頭皮が血行不良になり、栄養が行き渡らなくなったために起こる脱毛症。ポニーテール、お団子・シニヨン、三つ編み、エクステンション、などがなりやすい髪型です。時々髪を下ろと防げます。
生活習慣やヘアケアの見直しなどでかなり改善されるものですが、医療機関でも相談に乗ってくれます。ただ、薄毛治療は健康の改善を目的としていないので、健康保険は適用されません。自由診療になるため、各機関によって料金は違ってきます。
女性の薄毛治療を専門にした病院・クリニックなら女医さんや女性スタッフが多いので、男性の医師には話しにくい悩みも相談しやすいですね。
・脱毛症について知識や経験、実績が豊富
・自分との相性
・わかりやすい説明
・清潔感
・無駄な治療を勧めない
・患者さんの評判
チェックポイントを押さえて、自分に合った専門医を見つけることが大切です。治療中に不安を感じたら、一人で悩まずにセカンドオピニオンを活用することをおすすめします。クリニックを替えることで、思わぬ病気が見つかる可能性もあリます。病気が原因ならば、その病気を治療することで改善します。
・円形脱毛症
・甲状腺の異常
どちらも自己免疫疾患で、男性より女性に多い病気です。
・婦人科の病気
卵巣のう腫など、卵巣、子宮、乳房などに起こる病気です。月経不順や冷え、イライラなどの症状は軽く考えずに定期的に健診を受けておく事をおすすめします。
脱毛の原因が病気にある場合は、健康保険が適用されます。皮膚科、内科、婦人科などに受診するといいですよ。
30代男性の抜け毛の原因は遺伝と深い関係がある?
30代は男性の抜け毛も多い時期です。一般的に男性型脱毛症と呼ばれている壮年性脱毛症(正式名称)は、男性特有の脱毛です。欧米ではandrogenetic alopecia、略して「AGA」と呼ばれています。
遺伝が原因の理由
AGAは男性ホルモンの一種、テストステロンがデハイドテストステロンという強力なホルモンに変質するときに、遺伝的な要素が関わっています。遺伝だけが原因であれば、父親と息子は同じように薄毛になっていくはずなのですが、父親や祖父が薄毛でなくても自分だけが薄毛になってしまう場合もあります。なので、100%の確立で遺伝が薄毛の原因になるとは言い切れないものがあります。
遺伝以外の理由
高校卒業と同時に、それまで校則で禁止されていたパーマをかけたり毛染めをしたりと、ヘアスタイルを頻繫にかえてきた人は多いのではないでしょうか。
ワックスなどの整髪料も当然使っています。パーマをかけたり整髪料を使うことは問題ないのですが、パーマや毛染めをする間隔が短かったり整髪料をしっかり洗い落としていなかったりすることで、髪や頭皮への負担が大きくなります。30代になってから、抜け毛や薄毛の原因になってしまう可能性があります。
脂っぽい食事、栄養の偏りは頭皮の皮脂分泌が過剰になるなど頭皮環境が悪化します。髪の毛の成長サイクルが乱れることで薄毛を引き起こすことになります。
髪の毛の成長に重要な副交感神経は、ストレスの影響を受けます。円形脱毛症の直接の原因もストレスと言われています。ストレスをためやすい人は要注意です。
タバコや寝不足なども原因になってきます。ストレス解消はタバコではなく睡眠でするようにしましょう。
薄毛や抜け毛で悩んだら
抜け毛が気になりだしたら、育毛剤などの薬を使う方法があります。インターネットでも簡単に手に入れられるようになっていますが、購入前に口コミや信頼できる製造会社かどうかを確認することをおすすめします。内服薬は必ず専門医が処方したものを、決められた通りに使用しましょう。
薄毛に悩むようになったら、専門機関に相談することが大切です。男性スタッフがいる機関なら悩みを相談しやすいですし、詳しく治療相談に乗ってくれるのではないでしょうか。
男性は仕事を理由に、専門機関に通うことをためらいがちですよね。土日でもOKのところもあります。早めの対策をおすすめします。
まとめ
30代は心身共に、大きく変化する時期です。女性の大厄は数え年の32歳。その前後を前厄、後厄といって3年間は気をつけなければいけないと昔から言われてきています。
抜け毛・薄毛は心や体の警告と受け止めて、自分を見直す機会だと思って前向きに対処しましょう。抜け毛を気にし過ぎると、それがストレスとなり悪化することになりかねません。抜け毛のタイプを正しく認識し、改善できればつやのある健康な髪を手に入れる事ができるかもしれません。
最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。