昆布茶は昆布だしに塩味や甘味などの味を付け、お湯を注ぐだけで飲むことが出来る飲み物です。
元はだしなので、昆布だしとして使うことも可能です。
昆布の旨味を研究して出来たものがうま味調味料であるため、調味料としてメーカーが料理レシピを公開しています。
昆布だしと昆布茶が分けられている理由は、江戸時代にはすでにお茶として存在していて風味茶として日本人の生活に無くてはならないものになっていたためのようです。
昆布だしと昆布茶の違いや使い方、家庭でよく使われているほんだしとの関係をご紹介します。
昆布茶の出番が増えるきっかけになりましたら幸いです。
昆布茶と昆布だしの違いって?
【昆布だし】
昆布を煮だしたもの。
使われる昆布は、真昆布・羅臼昆布・利尻昆布・日高昆布などのだし昆布。
・栄養素と効果
「フコイダン」....腸から免疫力を高める
「ヨウ素」......自律神経のバランスを保つ
「ミネラル」.....体の組織を作ったり調子を整える
「糖質・タンパク質・脂質・水分」
「フコクサンチン」..脂肪の蓄積を抑え血糖値を下げる
【昆布茶】
昆布を粉末にし、塩味や甘味を付けて飲みやすくしたもので、お湯を注ぐだけで出来る飲み物。
栄養素・効能は昆布と同じだが、かつおエキス・椎茸エキスなどのうま味成分が配合されている。
江戸時代にはすでに風味茶として飲まれていて、元日やおめでたい時には梅干しを加え福茶として飲まれることもある。
現在は、どちらも粉末になり手軽に使えるだしの素や即席茶となっています。
昆布の代用は昆布茶で出来るの?
・昆布だしはだし
・昆布茶は飲み物
・どちらもだしとして使用可能
ということが分かりました。
では、昆布茶を料理に使うメリットは何でしょうか。
昆布茶には昆布エキスの他に、かつおエキス・椎茸エキスといった旨味成分が追加されていて飲み物として美味しいと感じる程度の味が付いています。
だしには調味料を使って味を整える必要がありますが、昆布茶ならちょっと加えるだけでコクと味が付くんですね。
何か物足りないなと感じた時に隠し味に使えたり、だしその物としても使えるのです。
パスタの隠し味には、巨匠と呼ばれる料理人が昆布茶を使っていることがテレビ番組で公開されています。
メーカーのHPでは、昆布茶を使ったレシピがあります。
・炊き込みご飯
・お茶漬け
・おにぎり
・即席漬け
・スープ
・パスタ
などです。
レシピが昆布茶となっていて、手元に昆布茶がなかった場合は昆布だしを使い塩などで味を調整してみて下さい。
そこで気になるのが塩分ですが、昆布茶1gあたり0.3gと思ったより少ないです。
ただ気を付けなければいけない事は、昆布に含まれている「ヨウ素」です。
日本人は他国に比べ、ヨウ素の摂取許容量が多めなのですが、毎日の味噌汁や外食で食べる鍋ものや丼ものなど昆布だしを使っているものばかりです。
それに加えて昆布茶を多量に使っていてはヨウ素の摂りすぎとなり、甲状腺に異常をきたす場合があります。
甲状腺は成長ホルモンをコントロールする所なので、ヨウ素の摂り過ぎによって甲状腺機能障害という病気を引き起こす可能性があるのです。
完治は無いといわれる病気ですので、くれぐれも使い過ぎには注意して下さいね。
昆布茶で代用したらほんだしは?
昆布茶の使い過ぎにならないためには、使う量を減らせばいいのですが、だしとして使う場合にかつお風味のほんだしと合わせるといいです。
昆布やかつお節の単体でだしを取るよりも、昆布とかつお節・煮干しなどを合わせた合わせだしにすると、オールマイティーなだしになります。
だしの種類は、動物性の鰹節・煮干しと植物性の昆布・椎茸などに分けられます。
野菜や豆腐などの植物性の具材には動物性のだしを使うと美味しくなります。
でも、ほとんどは肉や魚と野菜や豆腐は一緒に使います。
そんな時は合わせだしを使うと、具材を選びません。
因みに私は、昆布+かつお節は鍋ものや丼ものやめんつゆに、味噌汁には昆布+煮干しを使っています。
昆布茶の代用で昆布だしを使う場合に、コクが足りないなと思ったらほんだしを入れてみて下さいね。
まとめ
昆布茶と昆布だしは同じ様に使って大丈夫です。
使う量はご自分の好みの味になるように調整すればいつもの料理にコクを加えることができます。
使い過ぎに注意しながら料理の味を広げて頂くことが出来れば幸いです。
最後までお付き合いくださりありがとうございました。